理事長所信

公益社団法人 下館青年会議所
2022年度理事長 廣岡 聖典

《はじめに》
 人は人生の中で、幾つかの転機が訪れる。この転機をどう捉え、どういった行動をとるかによってその後の展開は大きく違ってくる。私自身を振り返ると、その時を前向きに捉え、新しい挑戦をした経験が人生を好転させる転機となってきた。反対にいえば、変化を恐れ向き合うことから逃げてしまえば、その転機を活かすことはできないのである。新たなステージの扉を開き次の一歩を踏み出すためには、その時々に起こった変化を受け入れたうえで、自身の未来を描き、どうすべきかを考え行動することで新しい未来が創られていく。新型コロナウイルス感染症によるパンデミックは世界規模で猛威を振るい、人々に脅威を与え社会的、経済的にも大きな打撃を与えている。しかし、世の中はもともと予測不能なものであり、過去にも多くの苦難が立ちはだかった時に、それでも明るく豊かな未来の実現のためにと立ち向かい、乗り越えて次の展開へと進んできたからこそ今日があるのではないか。今だからこそできる新しい挑戦をして意義のある変革につなげよう。


「全ての出来事には、意味がある」


考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となる
様々な出会い、様々な経験、そして自分自身の行動によって運命は変わる
一度きりの人生、二度と戻らない 「今」という時間を一瞬一瞬、大切にしよう

《自由な発想による会員拡大への挑戦》
 会員拡大は下館青年会議所の設立当初から続いている運動であり、運動とは人の意識と行動を変えるための活動でもあります。市民に下館青年会議所の運動と会員自身の魅力を伝え、共感者を増やすとともに一人でも多くの志高き同志を増やして私たちの運動の可能性を広げていきましょう。会員が増えるということはそれだけ多様性溢れる価値観を持ったメンバーが増えるということであり、青年会議所ではそのような価値観に触れ合うことで、人生を大きく変革する瞬間を体感できます。20歳から40歳までと制限がある中、常に若々しく組織を保ち、永遠に続く火種のごとき想いを持って運動を続けるには、今いるメンバー一人ひとりが持つ力を結集することが必要です。メンバー全員が自分事として会員拡大に参画できる仕組みを確立し、気運を高めましょう。偶然の出会いは必然の出会いに変わり、人生においてかけがえのない友となります。


「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
上杉 鷹山


人が何かを為し遂げようという強い意思をもって行動すれば、何事も達成に向かうものである。何も行動を起こさなければ良い結果に結びつくことはない。結果が得られないのは、強い意思をもって行動しないからである。と言う意味であり、行動を起こすことの大切さを教えてくれる言葉です。何事も過去にとらわれすぎると何も新しいことは起きません。何かに挑戦して失敗することは恐ろしいことかもしれませんが、何もしないことのほうがもっと恐ろしいことです。与えられたすべての機会をチャンスと捉え、自らの可能性を信じ思い切って行動していきましょう。


《感動を巻き起こすブロック大会》
 本年度、茨城ブロック協議会ブロック大会が下館の地で10年ぶりに開催されます。主管として本大会に関わることは貴重なことであり、地域の魅力を発信できる大きな機会でもあります。まずは、主催である茨城ブロック協議会と地域の人々との橋渡し役となり、下館青年会議所と地域が相互に連携し、一体となって開催できるよう取り組んでいきましょう。そして、歴史をつないでこられた記念式典並びに記念事業を成功へと導く一助となり、この地に訪れる茨城県内22の青年会議所を歓迎するとともに、これまでのつながりを再確認し、より大きなつながりを創出していきましょう。共感によって集まった力は、支え合い助け合う共助の精神になり、お互いが不足しているところを補う共助と共感の繰り返しが、やがて共創といった誰かのために全員が団結して力を発揮するものへと変化していきます。うれしい時は勿論、つらい時にも「ありがとう」と思う事の大切さにつながります。地域への関心と一人ひとりが常に感謝の念を持ち行動する事が人づくりとなり、人づくりがまちづくりへと持続可能な地域を創りだします。

 また地域の発展には、行政や地域団体との協働が必要不可欠と考えます。その連携において切磋琢磨していくことが地域の未来をより良いものとする過程となります。私たちは、先輩方の努力によって創っていただいたこの豊かな時代を次世代へとつなぐ使命に燃え、これからの明るい豊かな社会を創造するためにも、交流の輪をより広げ、開催地の特色ある設えで、集まった人びとに感動と喜びを与えていきましょう。

《豊かな心と人間力を磨く教育》
 いつの時代も無限の可能性を秘めている子どもたちは次世代を担う地域の宝であり希望です。近年グローバル化が進んでいる国際社会だからこそ、子どもたちが郷土の素晴らしさを学びながら、様々な分野でグローバルに活躍できるような豊かな教育が求められています。将来を担う子どもたちには、コミュニケーション能力や積極性、郷土を想う心と異文化理解の精神を磨き、日本人としてのアイデンティテ
ィと思いやりをもったグローバルな人財へ成長する機会の提供が必要です。

 人間は古来より人と人とのつながりを大切にしています。私たちが生きる社会では技術革新が急速に発展し、このつながり方に変化が生まれました。技術を通じて広い人間関係を持てるようになりましたがこれからの社会では、関係の深さが大きな価値となります。価値を上げていくためには心の交流が大切となり、お互いに「感謝報恩の心」を持つことが必要です。人と人との関わりを大切にしていただき、相手を想える「豊かな心」を持つことを目指します。多くの人と出会う場をつくり、新鮮な刺激を受けていただくことで、自分自身を見つめ直し成長する機会を作ります。そして、お互いの協力や助け合いにより心を通じ合わせることから「感謝の心」を学んでいただきます。ありがとうの言葉はポジティブな思考になり、相手のために考えて行動する力となります。感謝した相手の恩に報いる行動は、自分だけではなく相手をも成長させられることを知っていただき、「報恩の心」の大切さも学んでいただきます。「感謝報恩の心」を学んだ人財は人間関係を大切にし、相手を想って行動することができます。そして、人間力という大きな価値を持ち、社会で必要となる魅力的な人財となります。


《進化し続ける組織を目指す》
 組織とは表舞台に立つ人が全てではありません。裏方の仕事があるからこその組織であります。青年会議所の活動には全てに意味があり、ただやればいいだけでは組織は発展しません。3年後、5年後を見据えた組織作りが必要であります。その理解をメンバーに促していきたいと考えております。そのためには各自が取り組む専門的な役職において、一人ひとりがその力を十二分に発揮し、下館青年会議所メンバーに対して最大限の活動が行えるよう下支えしていく必要があります。具体的には、組織全体の財務管理から事業の予算、決算を総括する財務、スケジュール管理や各種とりまとめ、セクレタリー業務メンバー間交流の強化を図ります。それぞれのミッションにおいて、下館青年会議所の屋台骨として常に組織がより良くなることを模索しつつ、責任感を持った活動を行う必要があります。

 そして、本年度も定款や規程など変えるべきところは積極的に議論をしたうえで改革を行います。こ
れから先50年、100年と地域に必要とされる下館青年会議所であるためにも、時代のニーズを正確に読み取り組織を最適化し進化しなければなりません。それにはまず自分たちの所属する組織がどのような仕組みで、どのようなルールのもと運営しているのかを皆が理解することが大切です。社会を一変させるような事態も起こり、先のことは予測が難しくなっている今だからこそ、多様性を高め柔軟な対応ができる組織に進化しなければなりません。


《ブランディング戦略の強化》
 我々の日々の取り組みをこれまでホームページや SNS、広報誌等で発信してきたことで、興味を持っていただいている方々に対しては一定の情報が届き、認知していただけていると感じています。しかしながら、より活動地域に対して存在感を発揮していくべきであると考えた場合、広報はさらにアップデートしていかなければならない領域だと感じています。日々の取り組みと並行して、下館青年会議所の更なる魅力を多くの方々へ周知していくために、まずは下館青年会議所の強みや機会の見直しを行い、ストロングポイントを再認識します。
 そしてクリエイティブなコンテンツを企画立案し、情報発信していくことで下館青年会議所の魅力を最大限に引き出しながら組織における新たな価値を創出できるよう、戦略的にブランディングの強化に取り組みましょう。


《全ての出会いを大切に》
私たち下館青年会議所の会員も、下館青年会議所内の事業のみに意識を向けずに、同志が行っている事業に興味を示し、共感し、視野を広く持つ事が必要であります。そして青年会議所には出向制度という制度があり刺激的な時間を共有できるチャンスがあります。そのチャンスを活かすために、出向という世界に勇気をもって一歩目を踏み込んでみましょう。そこには素晴らしい出会いがあり、自分を成長
させてくれる環境があります。

一つ一つの出会いを大切にしよう


《苦しい時こそ上り坂》
 人生には平坦な道と険しい道があり、常にその選択肢の中を我々は歩んでいます。どの道を選択するかで、人生最後の瞬間に人として大きな差が生じるでしょう。つまり、人生の中の選択とは非常に勇気と覚悟が必要であり、その結果は成長にも成果にも関わってくる重要なことなのです。平坦な道を選べば普段と何一つ変わらない人生が待っており、それも悪くないのかもしれない。その一方で険しい道を歩んだ時はどうなるのか。そこには挫折が生じ、その瞬間その空間から逃げ出したくなるのが険しい道なのです。しかしながらその大きな壁を乗り越えた時の自己成長感や達成感というのは、その壁が高ければ高いほど最後の景色は美しいでしょう。その経験は苦しい思いをした時に、また死に物狂いになった時でなければ体感することはできず、かけがえのないものもそこから生まれるのです。


《結びに》


人は一人で生きていけるわけではありません。それぞれに大切な人がいるはずです。日常生活の中で大切にしている人に対して、想いを伝えることはなかなか出来ないものです。だがその想いを相手に伝えた時、喜びと共に強く生きる気概と大切な人を守る使命感が湧き上がります。大切な人との心のつながりをより強めることで、自分を見つめ、未来に対し目標を持って強く生きることができます。
世のため人のためが自分のためであり、すべては私たちの行動次第で決まります。
愛に満ちた利他の精神で、愛があふれる地域をつくっていきましょう。


愛する仲間と地域のために――